20241月10

~フォルクスワーゲン、自動車メーカーとして初めて 柔軟性とカスタマイズ性でChatGPTの統合を可能にする「Cerence Chat Pro」を導入~

自動車業界向けにAI技術を提供するCerence Inc.(以下セレンス)と、世界最大級の自動車メーカー、フォルクスワーゲンは、フォルクスワーゲンのドライバーに向けて、自動車に適した独自のインテリジェントなChatGPTの共同開発を発表しました。フォルクスワーゲンは、セレンスの新しい生成AI を活用した「Cerence Chat Pro」を使用し、ドライバーと同乗者が車載アシスタントと楽しく対話できるよう、ほぼ全ての質問に対してChatGPTを含む多数のソースをもとに正確で適切な回答を提供します。

Cerence Chat Proは、自動車メーカーが迅速かつ容易にChatGPTを車載アシスタントプラットフォームに統合するためのサービスで、柔軟性とカスタマイズ性に富み、統合作業が容易な点が特長です。フォルクスワーゲンは、Cerence Chat Proを導入する最初の自動車メーカーとなります。車両にクラウドアップデートを通じて、走行中のドライバーの生産性やエンターテインメントに関するリクエストに対して生成AIを活用し、価値を提供します。車内体験に特化して構築されたCerence Chat Proは、IDA音声アシスタントを使用するフォルクスワーゲングループブランドのMEBとMQB evoモデルに展開されます*。

*アメリカ合衆国で展開される車両から導入予定です。

フォルクスワーゲンのニューモビリティ担当取締役、トーマス・ウルブリッヒ(Thomas Ulbrich)氏は次のように述べています。「ソフトウェアは将来のフォルクスワーゲンの中核となり、AIの進化がもたらす有意義なイノベーションを迅速に展開する、重要なファクターです。Cerence Chat Proを使用することで、最小限の統合作業による短期開発と導入展開を実現し、新しい対話型AIテクノロジーを通じて付加価値のある、楽しくかつ魅力的なユーザースペリエンスを提供します」

セレンスのCEO、ステファン・オルトマン(Stefan Ortmanns)は次のように述べています。「セレンスの自動車に関する専門知識とフォルクスワーゲンとの長期的パートナーシップを基盤に、お客様が車を購入した後も新しいイノベーションを提供し続けられることを誇りに思います。このプロジェクトの実現に向けたフォルクスワーゲンチームの行動力とスピードは素晴らしく、両社が一丸となった取り組みは、AIの進化を活用して車内のユーザー体験を向上させる、共通のコミットメントを示すものです」

今後、フォルクスワーゲンとセレンスは、フォルクスワーゲンの次世代車載アシスタントの基盤となる新しい大規模言語モデル(LLM)ベースのユーザーエクスペリエンスの開発における協業の可能性を模索していきます。この独自のユーザーエクスペリエンスは、音声とタッチ(接触)を組み合わせたもので、ユーザーは1つの会話スレッドで様々なアプリケーション間でタスクを実行でき、より安全で楽しい運転体験を実現します。このシステムは、セレンスの広範な自動車データセットで微調整されたセレンス初の自動車に適したLLMをもとに構築されます。

セレンスの詳細については、当社の日本語ウェブサイト https://www.cerence.com/ja/homeをご覧ください。最新情報については公式LinkedIn およびTwitterからもご覧いただけます。

【セレンスについて】

セレンス(Cerence Inc.)は、自動車を含むコネクテッドモビリティの世界へ独自のソリューションを提供し、感動的なユーザー体験を創出するグローバル・リーダーです。世界をリードする自動車メーカーとモビリティOEMのイノベーションパートナーと提携し、自動車/二輪車や消費者のデジタルライフにいたるまで、直感的なAIベースのインタラクションを実現し、コネクテッドワールドの発展に寄与します。20年にわたる知見と4億7,500万台以上もの自動車への採用実績を有する当社は、コネクテッドカー、自動運転、EV、二輪車のロードマップに明確なビジョンを持っています。

詳細については、当社の日本語ウェブサイト https://www.cerence.com/ja/homeをご覧ください。

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